2023年 01月 13日
新年のご挨拶 |
新年、最初の写真は一昨日1月10日の「信州風の家」の様子、今年の積雪は今のところ昨年の半分程度。とても助かっている。ただ、これからどうなるかは、わからない。近年の天候の変化はあまりに激しい。急激に冷え込んだと思ったら、急に暖かくなったり…だから、いつまたドカ雪が降るかわからない。油断せずに過ごして行こうと思う。
さて、今年最初の訪問者は、今から35年あまり前に井上洋治神父が始めた「風の家」の仲間で親友・畏友、批評家の若松英輔さんとそのお母様。ご存じの方も多いと思うが、若松さんの実家は糸魚川。そして彼はかつて、私が現在担当しているカトリック糸魚川教会で洗礼を受けて幼少期を過ごし、お母様は現在もこの教会の熱心な信徒でいらっしゃる。そのため、この年末年始に若松さんが帰省した際、ご自宅でお母様交えて一緒に食事をし、併せて「信州風の家」へも案内したのだ(実は今回が2度目。1度目は2年前、まだ工事中の時だった)
若松さんと私が「風の家」で初めて出会ったのは、お互いまだ大学生だった頃。当時、東京東中野のマンションの一室で始められた「風の家」には、私たちのような青年が10名ほどいて、日曜日には井上神父のミサにあずかり、その後の勉強会でキッチンの食卓を囲みながら、井上神父から直々に教えを受けた。若松さんとよく語り合うのだが、私たちにとって本当の意味での大学は「風の家」だった。そこで多くのことを学び、またそこで多くの貴重な出会いをいただいた。あれから35年あまり…。月日は流れ、井上神父も9年前に帰天し、今度は私たち自身の年齢が、かつて大学時代に出会った頃の井上神父の年齢に近づいている。「今度は私たちが、井上神父から受け継いだバトンを次の世代につないでいく番となっている…」この自覚は、若松さんと私に共通したものだと思う。
2023年、新たな年の始り。今年もバトンをつなぐための歩みを続けていこうと思う。
by itokoshi
| 2023-01-13 00:23