2021年 07月 25日
2階の現状と土壁解体 |
ところで、3枚目の写真は、上述の和室から取り出した古い土壁の写真。細い竹を縄で編んだ骨組みに、ワラを混ぜた土がしっかり塗り込んであった。今から95年ほど前の建築資材。やはり驚くのは、全てがそのまま土に帰るエコな材料ということ。直に裏庭に埋めても大丈夫。間もなく土に帰っていく。しかも原材料の出所は、竹もワラも土も近隣で取れたものだろう。・・・しかし、今の資材はそうはいかない。石膏ボードや石油を原料とする資材等々、生産地は外国を含む遠方で、廃棄する時には産業廃棄物としてこれまた遠い業者まで運んで処理をする。中には簡単に燃やすこともできず、海の埋め立てに回るものもあるだろう。
土壁を解体しながら考えてしまった。「昔の資材と今の資材、どちらが本当に便利なんだろう?」と。
by itokoshi
| 2021-07-25 19:44