2021年 05月 30日
田植え週間 |
まず、泥の中に田植え用の長靴を履いて足を沈めると、柔らかく足が包まれる感触が心地よい。そして3~4本の苗を取り、真っ黒だがふんわりした泥の中にひたすら植え続けて行く。すると足や手だけでなく、心まで何か柔らかなものに包まれ癒やされて行くのを感じる。最近はいつも”キレイに清潔に・・・”と、無意識のうちにも気を遣い、心が固く凝り固まっていたのだろう。そんな心が泥の柔らかな感触と共に少しずつ揉みほぐされていく。時に心地よい風が辺りを吹き抜け、遠くからはヒグラシに似た春ゼミの声、そしてウグイスやホトトギスの声も聞こえてくる。不思議と何か懐かしい思いに満たされていく。そんな中、作業の合間にはあちらこちらでメンバーの楽しい会話も始まる。時々幼い子どもたちも訪れてくるので、そんな元気な子どもたちの声にも力をもらう。写真のような、子どもを背負って田植えをするメンバーの姿も微笑ましい。私たちは、人と自然との”つながり”の中で生きている、と改めて思う。
いつか改修工事が終わり「信州風の家」に人を招くことができるようになったら、ぜひこの「田植え体験」をお勧めしたい。体験された方には、きっと何か新たな発見があるだろう。
by itokoshi
| 2021-05-30 18:15