




やっとの思いで直江津教会に到着したのが18時50分。朝10時50分に糸魚川教会を出発してから、途中で昼食15分と5分の休憩を入れて、合計8時間の旅だった。直江津教会では、途中で連絡を入れておいた担当している神父さん、そして信者さんが、夕食用の弁当を準備して迎えてくれた。あまりの疲れと足の痛みのために、挨拶もそこそこに、招かれた部屋へと入りお弁当をいただく。しかしその後、マスクをはめて旅の経緯などを話していると、急に気分が悪くなってきた。部屋の暖房を無性に暑く感じ、マスクが息苦しく、目まいでそのままだと倒れてしまいそうだった。旅の間に十分な水分補給もせず(海風が冷たかったので、長距離歩いていたのに、あまりノドが乾かなかった)食事の時もあまり水分を取らなかったので、脱水症状のようなものを起こしたのだろうか?とにかく慌てて防寒用に着ていたスキーウェアを脱ぎ、異変を気づかれないよう黙って部屋の外に出て、近くにあったソファーに暫くうずくまっていた。やがて少し落ち着いてから、フラフラとトイレに行き部屋に戻ると、私の異様な雰囲気に神父さんたちが心配して「糸魚川教会まで車で送るよ」と言って下さった。その時、口では「いえいえ、お忙しい中そんなご迷惑をお掛けするわけには」とは言ったものの、正直うれしかった。もしあれから、電車に乗って帰ることになっていたら、どうなっていただろうか。足の痛み、あるいは目まいのために、糸魚川教会にたどり着く前に大変なことになっていたかも知れない・・・。片道45分もかけて車で送って下さった神父さん方には、心からの感謝しかない。
今このブログを書いている時点では、あれから丸一日が経っている。お陰様で、昨晩、寝る前に風呂に入り体と足を温め、その後、太ももには湿布をしてゆっくり寝たら朝にはだいぶ回復していた。とはいえまだ完全ではなく、太ももと足先の痛みは残り、少し足を引きずっている状態なのだが。
今回の無謀な旅。次回、もしまた「海の道巡礼プログラム」を計画する際には、同じ轍を踏まないよう色々工夫しなければと思う。今はまた、だいぶ痛みの和らいだ足をさすりながら「この道程もしっかり工夫し計画をすれば、良い『十字架の道行き』の巡礼路になるかも」・・・などと性懲りもなく考えている。