2021年 01月 16日
子どものまなざし |
そんな中、大雪のため4日間休園していた隣接する「こども園」に、措置が解除されて子どもたちが戻ってきた。すると朝から何やら裏手の園庭が騒がしい。何ごとかと思って見に行くと、そこではたくさん雪の残った園庭を、子どもたちが目を輝かせて走り回っている。「お~い、こっちこっち。まだ行けるぞ!」「こんなに穴が掘れたよ!すご~い!」まさに大はしゃぎ。その元気な姿にこちらまで嬉しくなって、思わず口元がほころんでしまった。
しかし考えてみれば、子どもたちが遊んでいる園庭。そこは早朝、私はミサのあとで既に見ていたはずだ。でもその時は、連日雪を見慣れた私にとって、何の変哲もない単なる空間にしか見えていなかった。しかし今、目の前ではしゃいでいる子どもは違う。そんな一見意味もなさそうな場所にも、新たな驚きと喜びを見出し、嬉々として飛び跳ねている。もしそんな「子どものまなざし」で世界を見ることができたなら、世界はどのように見えるのだろう。そしてそんな「子どものまなざし」を、私はいつ失ってしまったのだろう・・・。
新約聖書の中に「子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない(マルコ10:15)」という言葉がある。雪の上で遊ぶ子どもたちに学びたいと思う。
by itokoshi
| 2021-01-16 22:51