2021年 01月 10日
大雪の朝の道づくり |
でも、こうして人が歩ける道を作ったものの、周りの住民の方々は(若い方々もいる)、だれも外に出てくる気配はない。もちろん、日曜で休養を取っている人もいるだろう。しかしそれ以上に、昔と違い今は車社会だ。スーパーに行くにも買い物に行くにも、常に車。車が動けぬこの状況で一体何ができるのか・・・と鼻から諦めているのかもしれない。だから、こうして大雪が降り車が止まると、必然的に人の活動も止まる。役場の放送も、”危険だから不要不急の外出は控えるように・・・”と大音量で流れている。
そんな中、かつて50年以上前の糸魚川の写真集を見せてもらったことを思い出した。白黒の写真には、冬、寒風吹きすさぶ中でも懸命に生活している人々の姿があった。その頃は、今回のような1m以上の大雪は珍しいことではなかったそうだ。そして大雪の時には2階から出入りした話、雪で道路は塞がれても雁木のお陰で人の通行は可能だった、という話も聞いた。その頃の糸魚川の人々は、大雪の中でも特に日常生活を乱すことなく生活を続けていたのだ。そして機械や車に頼らずとも、淡々と生活を続けていける社会システムがあった。
今の社会は確かに便利。でも、大雪が降ると人の活動も経済活動も滞ってしまうような社会。一方昔は、今と比べれば不便な社会。でも大雪が降ってもそれほど大きく動揺することはなかった。こう考えるとどちらが「本当に便利」なのか、わからなくなってくる。
(※とは書いたものの、上記は今日までの状況下で感じたこと。異常気象が続く昨今。過去とは比べものにならない大雪になる可能性もある。そんな時は、新たな状況に対応できるよう、身を引き締めていきたいと思う)
by itokoshi
| 2021-01-10 18:36