2020年 10月 17日
地の塩の道「大網峠越え」①(全5回 下のブログへ続く) |
当日は6時半からの朝ミサを終え、糸魚川駅から路線バスに乗って約1時間、出発地点(前回コースの終点)の根知まで向かう。その後、朝8時半過ぎから一人で山歩き開始。熊の活動が活発な時期の単独行のため、リュックには熊対策の鈴を2つ付けて「チリーン、チリリーン」と周囲に響き渡らせながら歩き始める。鈴の音が出発の気分を盛り上げると同時に、ある種の緊張感も醸し出す。これから歩く山中では自分はあまりに小さく弱い。樹々や熊や他の生き物たち、ましてやそれらを支える天地の方が遙かに大きく強いのだ。鳴り響く鈴の音が「本当の自分の姿に目を覚ませ」という呼びかけに聞こえてくる。自ずと心の中で「神さま守って下さい」と祈りを捧げた。
by itokoshi
| 2020-10-17 23:09