2020年 05月 21日
田植えの日 |
今日は「共働学舎」の田植えの日。今年はコロナの影響で人手も少ない。早速手伝いに行った。ここでの田植えは今では珍しい「手植え」で行う。ひざ下までの田植え靴を履き、ヤッケを身にまとい、腰に苗をいれるケースをくくりつけて田んぼに入った。天気は曇り。しかし装備を付けて田んぼに入ると、これがなかなか気持ちが良いのだ。まず泥に足を入れた時の「ヌルヌル」感が心地よい。柔らかい泥がゴムの田植え靴を優しく包んでくれる。引かれた線に沿って苗を植えて行くと、途中で泥が顔に跳ね、それを手の甲なんかで拭いたりすれば、顔に泥が広がってさらに汚れてしまう。しかしそこで感じる不思議な解放感。普段の生活では無意識のうちにも「汚れないように、汚さないように」と、気をつかい続けているのだろう。そうした思いから逆に、泥に汚れることで開放されていく。「汚れてはいないか…」などと周りの目を気にする必要もない。なぜなら周りの皆も同様に、”泥まみれ”なのだから。”汚れている自分”、そんなありのままの自分自身をさらけ出せる、こうした「解放感」が田植えにはある。・・・今日は曇天。しかし曇り空の上に、お日様の存在を感じられる一日だった。
by itokoshi
| 2020-05-21 22:35