2021年 01月 05日
納屋の雪下ろし |
新潟で働くようになってから既に7年。共働学舎での研修も含めて、今まで何度かこうした雪下ろしや雪かきの体験をしてきた。そんな中で、雪国の人々が、なぜ「辛抱強い人が多い」といわれるのか、少しだけ理解できたような気がする。昔から雪国の人は、大雪が降れば日常生活を続けるため、どうしても雪かきをしなければならない。しかも雪は人間の思い通りには行かない。不条理な降り方をする。例えば、家の前に大雪が積もれば懸命に雪かきをする。しかし、せっかく汗水垂らして懸命に除いた雪が、数時間も経てば元の木阿弥、元に戻っている。結局、また一からのやり直し。その繰り返しだ。それはあたかも「賽の河原」状態。愛知県生まれで、雪国育ちでない私などは「もういい加減にしてほしい」と音をあげてしまう。しかし、いくら嘆こうが音をあげようが、雪かきをしなければ生活ができない。大雪という現実を受け入れて、それに応じて生きるしかないのだ。こんな生活を先祖代々、何世代も続けている人々の気質が「辛抱強くなる」のも当然のように思う。
今週後半も大雪の予報。これも私の忍耐力、受容力を鍛える修行なのかしらん?・・・ひ弱な私は、そんなことを考えながら週末に備えている。
(※とはいえ現在、風の家は改修中で私は糸魚川から通っている状態。余りに悪天候の場合、無理して雪下ろしに小谷村へ行くことはありません。どうぞご安心下さい)。
by itokoshi
| 2021-01-05 21:03